前田麦「RE:REFLECTOR」2023 年 1月14日(土)〜1月29日(日)

2022.12.26

手と花では2023年1月14日(土)~ 1月29日(日)の会期で前田麦 個展「RE:REFLECTOR」を開催いたします。

そもそも近代で使われている異素材が好きだ。蛍光、鏡面、蓄光、ホログラム、アクリル etc それらは、非常にPOPで好奇心を刺激し、そしてどこかチープに感じられる。

丁度コロナが始まる前の2019年の冬、近所のホームセンターで、各種反射板を買いあさりマグネットに貼り付けては路上でフラッシュを焚き、ゲリラ撮影を行っていた。車のライトや フラッシュで、光りギラギラとその存在を露わにする再帰反射板に夢中になっていた。

ひとつの素材を見つけると、そればっかりにハマってしまう習性がある。リボン、カリグラフィー スポンジ、鏡、スタンプ、花火、サンドペーパー、トウモロコシ、棒。一見、支離滅裂ではあるが いつだって気持ちは同じだ。「この素材でどこまでいけるだろう?」「新しい何かを見てみたい。」 そして、「ハッとして!GOOD!」な作品を作りたい。常にそう思いながら、手を動かす。私の作品 は常に、途中で、中途半端だ。ゴールや結論は無く、ひらすら思考錯誤を繰り返す。その中に 私以外の人が何かを思ってもらえれば少しでもやった甲斐があるというものだ。

( 前田麦 )

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「リボネシア」の吉川徹さんが紹介してくれた前田麦さんは、リボネシアの手技を担当しています。
そのリボンの流麗なカーブやドレープを美しく仕上げる手は、その他の素材に対しても同じ様に的確に働き、何に触れても美しく変化させられる能力の持ち主です。

今回の展示では、工業用素材の反射板を用いたグラフィカルな作品群を発表いたします。以前、バクさんのSNSを見ていた時に北海道の雪深い風景の中、都市部で除雪車が道路の雪掻きを終えると、雪のない道路とそのまま1.5メートル程の雪の積もったままの積雪塊の、その側面にスプレーでグラフティーしている写真を何枚も見つけて「なんてセンスが良いのだろー!」と感嘆しました。消えて無くなる公共空間のグラフティー!これなら怒られないかと思いきや、怒られてるそーです。

本業であるイラストレーションも海外でバズったりと、忙しい日常の中で、いつでも新しく、面白い表現を探し続けている前田麦展をぜひご高覧下さい。

手塚敦嗣 ( TETOKA )

前田麦 / Baku Maeda
1974年札幌生まれ。
イラストレーションをベースとして、平面、立体を問わず様々なアプローチで作品を製作。 近年では、リボンを使ったアート、「Ribbonesia(リボネシア)」、スタンプコラージュ 「STAMP BY ME(スタンプ・バイ・ミー)」、サンドペーパーをキャンバスにした作品「TRANSLUCENT」などを発表している。

Instagram
https://www.instagram.com/bakumae/

リボネシア
https://ribbonesia.com

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展覧会概要
展覧会名:前田麦 個展|Baku Maeda solo Exhibition 「RE:REFLECTOR」
会期:2023 年 1月14日(土)〜1月29日(日)
営業時間:16:00〜22:00
休廊日:水曜日
会場:手と花|TETOKA
住所:東京都千代田区神田司町2-16-8.1F
Tel : 03-5577-5309

※換気のため、店舗引き戸を開けた状態で営業しております。店舗内では、次亜塩素酸水噴霧器にて除菌と加湿に努めます。ご来場いただいた際はマスク着用の上、手指消毒の実施、手洗いや、うがいなど、ご協力を頂けますよう何卒よろしくお願い申し上げます。