バンドウジロウ「文字と熊」2022年11月5日(土)〜11月20日(日)

2022.10.23

手と花では2022年11月5日(土)〜11月20日(日)の会期でバンドウジロウ 個展「文字と熊」を開催いたします。


5年ぶりの個展になります。

その間、コラージュと手描き文字の組み合わせをZINEにまとめたり、コロナ禍がきっかけとなって文字以外のシンボリックな図像に取り組んだり幅を広げてきましたが、長年封印してきた彫刻を再開したのが一番大きな変化でした。

久しぶりに触れる粘土の感触は心地よく、コンピューターのようにきっちりいかないゆらぎを含んだ作業を楽しめるようになってきました。その感覚は今回のタイポグラフィ作品にも活かされています。

今回は「禅語」のタイポグラフィと座禅熊という陶彫刻を並置する展示を試みます。
禅語は2年前からお茶のイベントを通じて取り組んでいますが、今年に入って手応えのある展開ができたためその熱量を保ったまま制作を進めました。座禅熊は北海道出身者として縁の深いモチーフを、拡大解釈した仏像という意識で作っています。
どんな相乗作用が生まれるか自分自身楽しみにしています。

ご高覧頂けたら幸いです。

( バンドウジロウ )

瞑想する熊、この陶像はバンドウ自身の姿に見える。

コロナ禍に新しくアトリエを造り作品制作に没入していく姿をSNSの向こう側にボンヤリと見ていた。

正直に、丁寧に、淡々と仕事を進めていくバンドウの姿は瞑想熊が五体投地をしながら、ほんの少しづつ聖地を目指して進んでいく様を想像させる。

どこまでも真理に向かって。

山深い庵で清貧を旨とし、只々修練を積む、仏僧の様なバンドウの静かな魂の、揺るぎない信念から生まれる作品と、俗世とを繋ぐテトカの役割を果たせる事を切に願います。

手塚敦嗣 (TETOKA)

バンドウジロウ/Jiro Bando

多摩美術大学・美術学部彫刻学科卒

大学在学中にロックバンド「カーネーション」結成に参加し、ギタリストとして6年間在籍。その後多くのアーティストのサポートやレコーディングで演奏。同時にグラフィックデザイナーとしても活動。
2009年からタイポグラフィ作品を展示と印刷物両方の形で発表。2020年からタイポ以外にも守備範囲を広げ平面立体問わず制作中。

【個展】
「比類なきこのマントラ」(2011/ソーンツリーギャラリー)
「ありてあるところのことば」(2012/横浜ベイクォーター)
「公開制作64|タイポグラフィの実験室」(2015/府中市美術館)
「バンドウ ジロウ展」(2015/マキイマサルファインアーツ)
「バンドウジロウ|超タイポ展」(2017/TETOKA)

【その他】
THE TOKYO ART BOOK FAIR(2012, 2019)
アートフェア札幌(2015/マキイマサルファインアーツから出展)
タイポグラフィ年鑑入選(2020)
喫茶「ぜんぶわすれる」室礼制作(2020、2022/ギャラリーカメリア)

【ZINE】
「古今東西の聖者・賢者のことば」2011
「クリシュナのことば」2012
「constitutionalism」2016
「ASYMMETRY」2018

https://jirobando.tumblr.com
instagram:https://www.instagram.com/jiro_bando/


展覧会概要
展覧会名: バンドウジロウ「文字と熊」
会期: 2022年11月5日(土)〜11月20日(日)
営業時間: 16:00〜22:00
休廊日:水曜日
会場:手と花|TETOKA
住所:東京都千代田区神田司町2-16-8.1F
Tel : 03-5577-5309

※換気のため、店舗引き戸を開けた状態で営業しております。店舗内では、次亜塩素酸水噴霧器にて除菌と加湿に努めます。ご来場いただいた際はマスク着用の上、手指消毒の実施、手洗いや、うがいなど、ご協力を頂けますよう何卒よろしくお願い申し上げます。