Aitone Solo Exhibittion 「PARTICLES」 2023年2月24日(金)〜3月12日(日) 

2023.02.15

手と花では 2023年2月24日(金)〜3月12日(日) の会期でAitone Solo Exhibittion 「PARTICLES」を開催いたします。

すべての物質は粒子によって構成されていると言える。石や動植物、街やビルもこの宇宙に存在するすべてのものは微小な粒子が並んでできている。しかしその並びは不均一で人間の目には整っているように見えても実際はそうではない。例えば何か絵を描いたりするうえでも条件を整えて何度同じように筆を走らせたり、スプレーを吹きつけたりしても全く同じものにはならないようにその振舞いは目に見えない様々な力の影響を受けてどこまでも違った表情を生み出し続ける。そういった不確定で複合的な要素に左右されながら物が生成されたり壊れていくさまに今自分が見ている世界の成り立ちを感じることがある。日々、自分自身が物を形作る上でもその粒子の振舞い一つ一つに愛着を感じながら制作に取り組んでいるAitoneのフェティシズム的な側面をかいまみる。

[ Aitone ]

さっき通った道をまた通った気がするが、それはまあ別に良い。
繰り返し続くルーティンのように思えたが、それも気のせいな気もする。
次々と過ぎ行く目の前の事象に対して短絡的な帰結を講じて一喜一憂するのではなく、「ワカラナサ」自体を感覚的にトレースしていく事で、体外的な空間(時間)や事象を身体を通して経験、認知(誤認)する。それは第六感、オカルト、超越的といった存在との摩擦を誘発させる、、、、
ぎゃー!!!!

[ ヒカルタカタ ]

素材と対話するような向き合い方で即興的に生み出される彼の作品は、経験に基づく確かな技術と一期一会で起こる新鮮な実験が両立していて、鑑賞者もまたその呼吸を感じて想いを馳せる体験ができるのだと思う。

[ 山崎由紀子 ]

洞窟の壁の手形から自分の知る以上の時の流れを思う感覚はシンプルだが、Aitoneは人が意図せずにつけた痕跡を見つけ、拾い、落とし込むことができる。彼の視線は広く平等で、作り出すものには多くの気配が宿っている。

[ Yusuke Isao ]

Aitone
2000年、雑誌で見たグラフィティの存在に衝撃を受け街へと出始める。
グラフィティやスケートボードを通してストリートカルチャーに浸かる10代を過ごした。
2008年よりそれまで続けてきた市街地でのフィールドワークで培った眼識をいかし、「 何かに見えるけどなんでもないような曖昧な形 」をテーマにペインティングやドローイングを主体としたアートワークの制作を開始。
近年は、都市を徘徊する中で拾い集めた景色やガラクタのイメージを抽象化し、コンポジットしながら再構成する作風を追求している。
支持体や手法にとらわれることなく実験的なアプローチを試み続けている。

https://www.instagram.com/aitone2020/

展覧会名:Aitone Solo Exhibittion 「PARTICLES」 
会期:2023年2月24日(金)〜2023年3月12日(日) 
営業時間:16:00〜22:00 
休廊日:水曜日 
会場:手と花|TETOKA
住所:東京都千代田区神田司町2-16-8.1F 
Tel : 03-5577-5309