12月7日(土)音の縄〜日本美再見〜
2013.11.26
音の縄〜日本美再見〜
日本とは何か。祖先はいったいどこから来たのか。
われわれ日本人ほど、日本論(自国論)に深い興味を示す民族はありません。
地政学的にも、辺境の島国である日本に暮らすわれわれは、
たえず自分たちのルーツを知りたがっているように見えます。
その答えを探ろうとすると、
日本史上ある決定的な文化の断絶に行き当たります。
縄文と弥生───激しく動的な縄文と、柔和で静的な弥生、この対極的な二つの文化は、
紀元前世紀あたりで見事にドラスティックに入れ替わっているのです。
いったい何があったのでしょうか。
この謎に対峙するとき、ひとつの大きなヒントが浮かび上がります。
縄文的な文化をもつ琉球人やアイヌ人、
そしてその後大陸から渡ってきた弥生的な文化をもつ和人の分布です。
本来そこにいた縄文人が中心部から南北に分裂し、
代わりに弥生人が中央から次第に勢力を拡げた、そんな様子が頭に浮かびます。
学術的にも、琉球とアイヌの文化には看過できない、いくつもの共通点があるのです。
そこでわれわれは、「日本とは何か」という果てしない問いに対して、
たくさんの音楽や書物に残された民俗学的ヒントをもとに立ち向かおうと考えました。
アイヌ、琉球、奄美、小笠原、大和。本来そこにあった文化と、
後に流入してきた文化、そしてそれらのミックス。
そのどれもが紛れもなく「日本の今」なのです。
そしてその「日本の今」を積極的に変えていくのが、われわれの運命です。
今という、無限の点の延長線上に未来があり、それがどのような道筋を辿ろうとも、
それは相変わらず日本であり続けるのです。
12月7日(土)音の縄〜日本美再見〜
open 19:00~24:00
DJ.Okada Taxi
special guest DJ. Yasuhiro Tomita
Visual.Tezuka Atushi
+ special guest
※手と花は16時からオープンしています。
音の縄はチャージフリーです。
日本のおいしいお酒や日本のあたたかい家庭料理をご用意してお待ちしています。