高橋恭司展「Bloodroot|ブラッドルート」2020年5月9日(土)~5月24日(日)

テトカでは、5月9日(土)~5月24日(日)の会期で高橋恭司展「Bloodroot|ブラッドルート」を開催致します。
近年、精力的に写真を素材にインスタレーションを空間展示し、写真から、炎画(陶芸)や水彩、油彩画へと、創造の広がりは目をみはるばかりです。今展は新作写真を中心とした展示となります。

★5月9日(土)19時~
「目に見えるものと見えないもの」〜写真とファッション、スピリチュアル〜
写真家高橋恭司と編集者大城壮平、ヒーラーEIJIがインスタライブで自由に鼎談!

★5月16日(土)17時~
テーマは「夢の続き」〜キョウジとエイジのスピリチュアル対談〜 
キョウジさんが見た夢の話から新型コロナウイルスについてまで、1時間自由自在に2人が繰り広げるインスタトークライブ!乞うご期待!

★5月23日(土)19時〜
「bloodroot」クロージングインスタライブ
「前世・今世・そしてこれから」
ヒーリングセラピストEIJIさんが2人の前世(過去世)を公開リーディングした上で、3人でトークライブ!皆さまお楽しみに!
高橋恭司✖️手塚敦嗣✖️EIJI

STAY HOME週間の夜にtetokaからのライブ配信をお楽しみください!
https://www.instagram.com/tetokakanda

こんな時代になるなんて、半年前にいったい誰が想像できただろう。 ニュースでは⽇々感染者数や死者数がカウントされ、真偽が定かでない情報が錯綜している。twitterやInstagramでは、安倍政権に対する憤怒や誰かを失った悲しみ、経済的な不安からくる⼈々の⼼の叫びが充満している。 僕らは今、新型コロナウィルスによる時代の⼤きなうねりの真っ只中にいる。僕やあなただけでなく、世界中の誰しもが、ほんの先の未来すら予想出来なくなっている。
ただひとつ確かなことは、“コロナ前”と“コロナ後”では世の中が⼤きく変わるということ。働き⽅や⼈との接し⽅、個々のライフスタイル、あるいは社会そのもののあり⽅までが変わってしまう。今⽇までの常識が⾮常識となり、⾮常識が常識となる。僕がいちばん恐れているのは、“ヴァーチャル”がさらに加速し、“リアル”が消滅してしまうこと。
「リアルな場を作り、⼈と触れあう」という当たり前のことが禁⽌され、⻑期間続けば、その状況が当たり前になってしまう。たとえウィルスが終息しようとも、この流れは変わらない。⽬まぐるしく変わっていく電⼦社会の中で、もしかしたら⼈は“ヴァーチャル”に接続されているという感覚すら無くし てしまうかもしれない。 それでも、だ。普遍的なものがある。⼈が何かを⾒て美しいと思う気持ち。それは⼈が⼈である限り、決してなくなりはしない。路傍に咲く⼀輪の花、どこまでも続く碧い海、歴史的な建造物……。
それらはいかにヴァーチャル化が進もうとも、美しいものとして存在し続ける。そして、髙橋恭司さんの作品も、間違いなくその中のひとつだと思う。恭司さんの作品には、⼈の⼼を震わせ、美しいと思わせる⼒がある。
しかも、写真作品だけでなく、ドローイングでも、さらにはコマーシャルでも。僕はファッション誌の編集者として、これまでに3本のファッション・ストーリーを恭司さんに撮影して頂いたが、そのどれもがあまりに美しく、恭司さんにしか撮れない写真だった。上がってきた写真を⽬にしたときの感動は今も鮮明に覚えている。まさしく“本物”のファッション・フォトがそこにはあった。“本物”という⾔葉を使ったのは、今の世の中が“偽物”で溢れてかえっているから。
僕の中では、この5 つの最低限のルールを満たしていないならば、そもそもファッション・フォトとして成⽴していないと思っている。(1) 美を描いていること (2)ストーリーがあること (3)その時代を描いていること(4) オリジナリティがあること (5)誰かの⼼に残り、⾊褪せないこと、当たり前のことのようだが、これがなかなか難しい。
恭司さんはファッション・フォトを撮ることが出来る数少ない写真家の⼀⼈だとも⾔える。さらに恭司さんのすごいところは、決して型に囚われないということ。僕が撮影の相談をすると、「墓地でファッションを撮影してみたい」「古いハッセルを⼿に⼊れたから試したい」と、毎回新たな提案を持ちかけてくれる。恭司さんほどの写真家が、失敗を恐れずに新たな表現に挑戦するその姿勢に、僕はただただ驚かされるばかりだ。 常に⾃⼰を拡張し続けること、⾃⾝が撮りたいものを素直に撮ること。それが恭司さんの作品の持つ美しさとパワーの秘訣なのだと思う。だからたとえ⽇常の些細な⾵景を撮ろうと、 動物の死骸やファッションを撮ろうと、どの作品も強烈な存在感を携えている。
そして僕は、その作品の持つ強さと美しさこそが、今この状況と“コロナ後”を⽣き抜くための⼈々の活⼒になるのではないかと思っている。
もちろん、アートや美しい何かは、ウィルスを終息することなんて出来ないし、あなたへの経済的な援助も出来はしない。ただ、この暗澹たる時代に差し込む⼀筋の光のように、あなたの⼼を照らし、震わせ、⽣きる希望を紡ぎ出すことは出来る。僕⾃⾝、いつまで続くかわからない⾃粛⽣活の中で精神的にまいっていたが、 今回の恭司さんの展⽰作品を⾒て、その美しさに⼼を打たれ、前を向くことが出来た。スラヴォイ・ジジュクの⾔葉を借りるなら、「感染とは、良い感染と悪い感染の間の闘争である。 ⼼も、⾔葉も感染する」のだ。
恭司さんの作品が、良い感染のきっかけとなり、⼈々をヴァーチャルから引き剥がし、⾎を通わせ、⽣きるパワーを与えてくれることを、強く願っている。
⼤城 壮平 [ VOSTOK編集⻑ ]

コレラの蔓延するヴェニスに老大作家は知らずにやってくる。同時に、ある皮肉な神の道具となっている美少年も。そこにはエロスも。疫病で苦しむ患者は青く濃くなった血と叫びのうちに息が絶える。そしてプラトンのパイドロスが現れる。『パイドロスよ、美のみが愛するに足るものであると同時に、この目にはっきりと見えるものなのだ。ー 愛するものは、愛されるものより一層、神に近い。何故なら愛されるものの中には神はいないのに、愛するものの中には神がいるのだからー』憧れというものの一切のずるさ、最もひそやかな快楽は、この思想に端を発する、、、。トーマス・マンの『ヴェニスに死す』はこのように書かれる。
2020年、ユリの強い香りと共に、僕のそばにウィルスはやってきている。美少年は?エロスは?パイドロスは?ここはヴェニスではなく、池袋。僕は大作家ではなく、インスタグラムをしている。けれど、光の中や、闇の中に、エロスはひそやかに、僕を待ち構えている。
美しいものを徴に、たぶらかしと、後悔と、ごちゃごちゃに混じったものの中で、突然静かにエロスは見せつける。それは僕を惹きつけーユリの香りのようにー死のすぐそばに座らせる。
髙橋 恭司
http://kyojitakahashi.com/

[ Bloodroot ]
白く美しく開くその花は、3月から5月の早春に咲く。白い花でありながら、茎や地下茎を傷つけると「血」のような赤い液が出るという。ネイティブアメリカン達は、喉の痛みや呼吸を整えるために、このハーブを古来より使ってきた。キョウジさんがこの時期に個展をTetokaで開催するにあたり、この花の名が閃いたというか、ふと浮かんだ。キョウジさんの世界にはいつも「死」と隣り合わせの「生」が一緒くたにあって、それでいて、その合間にある空気感を、儚くも美しく捉えている。まるで「黄泉比良坂」(黄泉の国と原世との境界にある坂。by古事記)のような。
僕らは今、新型コロナウイルスの脅威と共に、見えないものとの戦いを余儀なくされている。そんな中、この4月に還暦を迎えたキョウジさんが今だからこそ、届けてくれるもの…。60歳はひと回りであり、ある意味また生まれ変わる節目の年。だから、人は還暦には赤を着るのだ。また次のサイクルを生きるために。というわけで「Bloodroot」僕らの生命力を高めてくれるような、まさに「生きた」展示となることだろう。
EIJI[ヒーリングセラピスト]

展覧会概要
展覧会名:高橋恭司展「Bloodroot|ブラッドルート」
会期:5月9日(土)~5月24日(日)
営業時間:12:00〜19:00
※テトカの営業時間は通常16時から23時ですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため当面の間、12時から19時に変更致します。
休廊日:水曜日
会場:手と花|TETOKA
住所:東京都千代田区神田司町2-16-8.1F
Tel : 03-5577-5309
※(社会情勢を鑑みまして、開催の有無、開店時間の変更など、来店前にテトカWEBでご確認下さい。)

[テトカの新型コロナウィルス対策 ]
テトカでは、次亜塩素酸水生成機エルビーノを設置導入いたしました。営業中、店舗入口の引き戸を開け放して空気の循環に努めます。店舗前に次亜塩素酸水除菌スプレーを置き、入店時のお客様に除菌を促し、店舗内は次亜塩素酸水噴霧器にて空間除菌に努めます。来場されます皆様もマスク着用をお願い致します。共に自衛に努めて、この難局を乗り切りましょう!ペットボトルをご持参頂けましたら、次亜塩素酸水をお持ち帰りいただけます。

2020-05-16 | Posted in Exhibition, NewsNo Comments »