「 Kyoji Ausstellung 」Talk Show. 高橋 恭司にとっての「Berlin」。高橋恭司 × 聞き手:久米泰弘 2017年7月15日(土)

kume

ベルリンで何があったのか? そもそもなぜひと月、ベルリンだったのか? そこには、あとになって「転機」と呼んでもいいような出来事があったのではないか? しかも個展のタイトルはドイツ語で『Kyoji Ausstellung』、直訳すれば『恭司展』。どこか宣言のようにも聞こえる。
では(!)、訊いてみよう。
高橋恭司にとっての「Berlin」。聞いてみたくありませんか?
たっぷり質問の時間を取りましょう。ぜひTETOKAまで足を運んで、その作品を、そのたたずまいを、その雰囲気を味わって、恭司さんに質問をしてみてください。お待ちしています。

FullSizeRender (47)

2017年6月1日、高橋恭司さんから短いメールが届く。「4日くらい前から6月いっぱいミカとベルリンに来ています。クロイツベルクというところにいます。面白いよ!」。
恭司さんからは、いつも必要なときにしか連絡がこない。それは、裏を返せば、必要なときには必ず連絡がくる、ということだ。私はかつてベルリンに数ヶ月住んだことがあるので、それゆえの連絡だろうと思い、クロイツベルクの外れの川沿いにある、オルタナティヴなエリアについての情報を記し返信した。そこにはまだ、ベルリンの壁が残っているはずだ。
続いて6月29日、「ベルリンは今日が最終日。夕方です。明日東京に戻ります。7/1神田のTETOKAで展示のオープニングがあります。お時間があれば」。
帰国、即、個展。相変わらずの「必要な連絡」。
当日、会場へ伺ってお会いした恭司さんは、いつになく晴れ晴れとした様子だった。ヨーロッパは煙草が高いから、どうしていたのかと思っていたら、パートナーのミカさんによると、煙草どころかアルコールもやめ、菜食に切り替えたという。毎日、ライカを肩に提げてベルリンの街を歩き、写真を撮っていたという。小さな展覧会も催したという。
ベルリンで何があったのか? そもそもなぜひと月、ベルリンだったのか? 恭司さんは決して口数の多いほうではないが、そこには、あとになって「転機」と呼んでもいいような出来事があったのではないか? しかも個展のタイトルはドイツ語で『Kyoji Ausstellung』、直訳すれば『恭司展』。どこか宣言のようにも聞こえる。
訊きたいことは山ほどあったが、来場者をひとりひとりケアする恭司さんに、いちいち質問するには早すぎるかもしれないと、遠慮した。なにしろ、昨日帰国したばかりなのだ。恭司さんにも、ここひと月の「Berlin」を整理する時間が必要だろう。
同時に、恭司さんとは逆に口数の多い書籍編集者としては、質問するより今回の個展自体が、彼のベルリン体験を物語っているとも感じられた。と言うのも、展示する写真は事前にTETOKAへ預けられ、店主によってレイアウトされ、そこに帰国したばかりの恭司さんが、ベルリンで手にしたさまざまなスクラップを貼り付け、構成されていたからだ。
すなわち、展示されている写真の多くは日本で撮られたものだが、それらはまるで、ベルリンの場末に迷い込んだような構成になっているのだ。そして、いつもはどちらかというと静謐な雰囲気を湛える恭司さんの写真が、今回に限っては、どうにも楽しげなのだ。
この変化は、ナンだ? 少なくともそれは、恭司さんがベルリンで過ごしたリアルな体験と、密接に関係しているのに違いない。
ベルリンで何があったのか? そもそもなぜひと月、ベルリンだったのか? そこには、あとになって「転機」と呼んでもいいような出来事があったのではないか? では(!)、訊いてみよう。
高橋恭司にとっての「Berlin」。
聞いてみたくありませんか? ではたっぷり、質問の時間を取りましょう。ぜひTETOKAまで足を運んで、その作品を、そのたたずまいを、その雰囲気を味わって、恭司さんに質問をしてみてください。お待ちしています。――久米泰弘

ベルリン2 (1)

高橋恭司
1960年生まれ。写真家
80年代から写真を撮りはじめる。とくにディアドルフの8×10で撮った欧米の風景写真はさまざまな広告で使用され、話題を呼ぶ。90年代はおもに広告や雑誌等の商業メディアで活躍し、多くのフォロアーを世に送り出す。しかし、世紀が変わったころから、商業メディアにおける活動を休止。
写真を撮り、個展を開き、作品を売って生計を立てる、写真家としての活動のみに専念する。2016年、アートディレクター・坂哲二のプロデュースにより作品集『渋谷』を出版。ふたたび商業メディアでの活動を再開する。

作品集に『THE MAD BROOM OF LIFE』(タイトルは、高橋の写真を見たチャールズ・ブコウスキーによる直筆)、『STRAIGHT PHOTOGRAPHS』、『ROAD MOVIE』、『Takahashi Kyoji』、『Life goes on』、『彩宴』、『煙影』、『流麗』、『飛伝来』、『艶身』などがある。

久米泰弘
1967年生まれ。書籍編集者
坂﨑重盛が代表を務める波乗社をはじめ、中央公論新社など複数の出版社に勤務。編著書に『電気グルーヴ×アイデア』。共同著作物に吉田尚記『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』、根津孝太『アイデアは敵の中にある』などがある。
企画・編集・構成・装丁等に携わった書籍は、唐十郎『ダイバダッタ』、加地正郎『インフルエンザの世紀』、橋本治『ひろい世界のかたすみで』、糸井重里鼎談集『経験を盗め』、住宅顕信+松林誠 句画集『ずぶぬれて犬ころ』、雑誌「TOPAZ」内雑誌『HEAVEN’S HEAVEN』、吉田カツ『バハマブック』、藤幡正樹 作品集『Forbidden Fruits』、草森紳一『北狐の足跡』、伊藤桂司+生田萬 絵本『KLIN KLAN』、岡本博『思想の体温』など多数。

高橋恭司展「 Kyoji Ausstellung 」Talk Show. 高橋恭司にとっての「Berlin」。
日時:7月15日(土)
料金:入場料1000円 1ドリンク付き(20席限定)19:00 start
高橋恭司 聞き手:久米泰弘(書籍編集者)

営業時間:16:00~23:00
イベントのある日は営業時間が変更となる場合がございます。詳細はTETOKA ホームページ、Facebookをご確認下さい。
定休日: 水曜日
会場:TETOKA(東京都千代田区神田司町2-16 楽道庵1F)
Tel: 03-5577-5309

2017-07-14 | Posted in Blog, NewsNo Comments »